【カンマが重要】関係代名詞の制限用法と非制限用法って何が違うの?
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突然ですが、
1 John has three sons who are teachers.
2 John has three sons, who are teachers.
この2つの文章の違いがわかりますか?
一見同じように見えるのですが、実は意味として大きな違いがあるんです。1は制限用法、2は非制限用と呼ばれているのですが、
今回は、日本人がつまずきやすい関係代名詞、そしてそのなかの制限用法と非制限用法について、それぞれの違いと意味について説明してきたいと思います。
【カンマが重要】関係代名詞の制限用法と非制限用法って何が違うの?
1 John has three sons who are teachers.
2 John has three sons, who are teachers.
「ジョンは先生の息子が3人いる」という意味です。
この2つの文章、一見どちらも同じように見えますが、どこが違うかわかりますか?
そう、よく見たら1はカンマがついていませんが、2はsonsの後にカンマがついています。
「どちらも同じ意味で、変わりはないでしょ」と思ってしまいがちですが、
実はこのカンマをつけるかつけないかで、意味が大きく変わってしまうんです。
ちなみに1は制限用法、2は非制限用法というのですが、この2つの意味と、それぞれの文章がどう違ってくるのかを皆さんに今回紹介したいと思います。
関係代名詞の制限用法と非制限用の違いとそれぞれの意味
まずは、関係代名詞の制限用法と非制限用法のそれぞれの意味を見ていきましょう!
まず制限用法から説明していきます。
制限用法とは、カンマがついていない関係代名詞のことです。
関係代名詞として使うものがの多くがこの制限用法で、先行詞を限定し、区別する働きを持ちます。
それに対し、
非制限用法は、カンマがついている関係代名詞のことで、先行詞に対して、後足、追加的な説明をする働きがあります。
といっても、「いまいち違いがわからない・・・。」と思う方も多いと思うので、先程紹介した
1 John has three sons who are teachers.
2 John has three sons, who are teachers.
を使って説明していきたいと思います。
まず、カンマがあるほうが制限用法、カンマがないほうが非制限用法なので、1が制限用法、2が非制限用法です。
そして、このカンマがあるかないかで、2つの文章の意味が全く違ってきます。
まず、1のJohn has three sons who are teachers.「ジョンには先生の息子が3人いる」という意味になります。
ですが、この1のカンマがない制限用法の文章ではジョンには全部で何人の息子がいるかわからないことになります。
つまり、ジョンは先生の息子が3人いることがわかっても、
息子は3人だけでなく、先生ではない息子もいるかもしれないということです。
先生になっている息子は3人いるかもしれないけれど、先生になっていない息子が2人いるかもしれないし、そうなってくると息子が5人いるかもしれないという可能性があるのです。
ジョンには例えば5人息子がいて、弁護士だったり公務員のお仕事をしている息子がいるかもしれないけれど、教師になっている息子は3人いるとこの文章では伝えたいんですね。
次は、2のJohn has three sons, who are teachers. 「ジョンには先生の息子が3人いる」
カンマがついている文章をみていきましょう。
こちらは非制限用法で、先行詞に対して補足説明を追加しているんです。
つまり、ジョンには3人の息子しかいなく、その3人ともが先生だということを言いたいんです。
制限用法のように息子が何人いるかわからないということにはならず、この場合には3人しかいないということが明確になっています。
ですが、この非制限用法を使うときは書き言葉でしか使うことができません。
なぜなら、英語で会話をするとき、非制限用法を使いたいときに、「カンマ」と言葉で言うことはないからです。
そのため、会話で非制限用法を使うのであれば、
John has three sons, and all of them are teachers. と言います。
こういった制限用法と非制限用法の違いを別の例文で見ていきましょう。
1 She has two daughters who are studying English.
2 She has two daughters, who are studying English.
(彼女は英語を勉強している娘が2人いる)
カンマがない1が制限用法で、2が非制限用法です。
上でも説明したとおり、1は娘が2人以上いるかもしれないけれど、そのうち英語を勉強している娘は2人いる、ということを言っていて、
2は娘は2人だけしかいなくて、その2人が英語を勉強していると言っています。
1 He has three sons who live in Canada.
2 He has three sons, who live in Canada.
(カナダに住んでいる3人の息子がいる)
こちらも、1は3人以上の息子がいるかもしれないけれど、そのうちの3人はカナダに住んでいますよと言っているのに対し、2は息子は3人しかいなくてそのうちの3人(つまり息子全てが)カナダに住んでいるといった意味になります。
非制限用法にしないと勘違いされて大変な目になる場合がある!?
上でも説明したように、カンマがついているかついていないかで、意味が全く違ってくることがあるのですが、さらにややこしいことがあります。
それは先行詞が1人、1つだけのときは、必ず非制限用法にしなければいけないときがあります。
何を言いたいかというと、
まずこちらの2の文章を見てみてください。
1 I met Brian’s wife who is a doctor.
2 I met Brian’s wife, who is a doctor.
(私は医者であるブライアンの奥さんに会いました。)
一夫多妻制のところであったら、こういったことは気にしなくてもいいのですが、一夫一婦制の文化圏のところで1を使ってしまうと、「えっ!!?」と驚かれしまいます。
つまり、制限用法を使っているので、このお医者さんの妻以外にもブライアンは奥さんが何人かいる可能性があるというニュアンスになってしまうからです。
結婚して奥さんが1人しかいない場合には2の非制限用法を使うべきです。
会話でこのことを言いたいときには、I met Brian’s wife. She is a doctor.と言います。
まとめ
いかがでしたか?
関係代名詞の制限用法と非制限用法の意味とそれぞれの違いをわかっていただけたでしょうか?
カンマがあるかないかの少しの違いですが、それによって全く意味が変わってきてしまうので、注意しなくてはいけません。
関係代名詞は日本人が特につまずきやすい1つでもありますが、この記事を読んで少しでも理解していただけたら嬉しいです(*^_^*)
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